- 2月 20, 2020
- multiflave
- ブログ
- 0 Comments
賃貸と持ち家では、物件にかかるお金以外の諸費用や、ライフスタイルにも大きな違いを与えます。
低金利時代の今「家賃並みのローン金額で家が買える!」とはよく出る話です。
賃貸と持ち家はどう違うのか、検証してみたいと思います。
初期入居費用
初期費用は持ち家のほうが負担が重くなります。頭金0円でもOKの物件も増えてきていますが、諸費用として物件価格の3~8%が必要になります。
一方、賃貸の場合の初期費用は、礼金と敷金が抑えられた物件も増えてきているので、負担は少なくて済みます。
年間での費用
賃貸は、家賃と更新費(2年に1度家賃の1か月分が必要となる場合が多い)を負担します。
持ち家は、ローン返済の他に、管理費・修繕積立金(物件によって金額は変動)、固定資産税などの税金(自治体によって金額は変動)がかかります。ローン返済が終了すれば、管理費・修繕積立金と税金のみの支払いになるので、負担はグッと軽くなります。
70歳までの総支払額
70歳までの総支払額を比較すると、持ち家のほうが賃貸よりも2000万円近くも安い計算になります。
持ち家はローンと管理費などの諸費用を含めても、賃貸の年間支払額よりも持ち家は10万以上少ない金額で済むことが多く、ローン終了後の収入が少なくなる年齢になってからは諸費用と税金のみで住み続けられるのも、大きな金額差となって表れます。
早めにローンを繰り上げ返済すれば利息負担が少なくなり、さらに総支払額を圧縮することができます。
ただし、長く住み続けるためには、メンテナンスなどの費用が必要になる場合もあります。
賃貸物件は、初期費用はかかりませんが、生涯にわたって家賃を払い続けなければならないのが大きな負担に。
定年後の収入が減る年齢になると、借りられる賃貸物件が少なくなる傾向もあります。
物件比較
ほぼ同じお支払条件の場合、持ち家の方が広い物件に居住することができます。
賃貸は住宅ローンに縛られることなく住み替えできるのがメリットです。
一般的には分譲タイプの方が建物の作りがよく、ライフスタイルに合わせて間取りを柔軟に変更することも可能です。さらに、分譲マンションの方が賃貸よりもゲストルームなどの共用スペースや24時間セキュリティ対応など、設備が整っている場合が多いのもメリットです。
社会的な信用
家を買うと、その家が財産となることで「担保」とみなされ、社会的信用は高くなります。
賃貸よりもお金を借りやすくなったり、様々な契約がスムーズに進むことがあります。
リスク
家を購入した場合、不動産価値下落の「資産価値の減少」と、住宅ローンの支払額が上昇する「金利上昇」のリスクがあります(ローン返済で変動金利を選択した場合)。
所得が減少しても住宅ローンの負担は変わらず、売却も容易ではないため、所得に応じた柔軟な対応が難しいのもリスクと言えます。
また、長く住み続けるためにはメンテナンスなどが自身の出費で行う必要になる場合もあります。